日本聖公会 東京聖テモテ教会

日本聖公会 東京聖テモテ教会
所在地:東京都文京区弥生1-3-12
竣 工:1950年(昭和25年)
設 計:吉田辰夫
施 工:不明
構 造:ストレート葺き木造漆喰造り


2019年4月27日撮影

沿革・概要

東京聖テモテ教会は1903年(明治36年)米人宣教師ウェルボーンによって設立され、1909年(明治42年)に礼拝堂(聖堂)が完成しました。初代の礼拝堂は、旧富岡製糸場にみられる木骨煉瓦造りという構造的強さと装飾的美しさを兼ね備えたものと言われています。そのため関東大震災にも耐えたものの、東京大空襲で焼失してしまいました。現在の礼拝堂(聖堂)は吉田辰夫氏の設計で、1950年(昭和25年)に落成、献堂式を行いました。礼拝堂の東側に尖塔の鐘楼がある以外は、非常にシンプルな造りになっています。

東京聖テモテ教会には1932年に国産第1号のパイプオルガンが設置されました。何回か演奏戒が開かれ、NHKラジオでも放送されたという記録が残っています。しかしながら戦火で焼失してしまいました。現在のパイプオルガンは2002年に設置されたものです。

「聖テモテ」という名は「神を崇める者」という意味とのこと。1910年(明治43年)発表された森鴎外の小説「青年」に、「右は高等学校の外囲い、左は角ができたばかりの会堂」という根津界隈の描写がありますが、「会堂」とは東京聖テルテ教会を指しています。東京大学周辺はプロテスタント系、カトリック系の教会がいくつかある教会銀座と呼ばれる地区で、近くには夏目漱石旧宅もあり、閑静な住宅街の一角に教会堂はあります。

日本聖公会 東京聖テモテ教会へのアクセス

住所:東京都文京区弥生1-3-12
最寄り駅:東京メトロ南北線東大前駅下車 徒歩3分

日本聖公会 東京聖テモテ教会フォト


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