旧日本昼夜銀行本郷支店

旧日本昼夜銀行本郷支店(現・郁文堂)
所在地:東京都文京区本郷5-30-21
竣 工:1923年(大正12年)
設 計:不明
施 工:不明
構 造:木骨人造石張り、二階建て


2019年4月27日撮影

沿革・概要

東京大学本郷キャンパスの向かい側、本郷通り沿いに小さな建物ではあるが、これぞ銀行建築といえる建物がある。1923年(大正12年)に建てられた旧日本昼夜銀行本郷支店です。現在はドイツ語関連の書籍を発行する郁文堂という出版社の建物になっています。

旧日本昼夜銀行は、1916年(大正5年)、十五大財閥のひとつ浅野財閥の創設者浅野総一郎により第五銀行を引き継いで営業時間を夜まで伸ばして発足した銀行です。その後、浅野昼夜銀行と改称しましたが、1922年(大正11年)再び日本昼夜銀行へ改称、業績不振の影響もあり安田善次郎率いる安田財閥の傘下へ入り、1943年(昭和18年)安田銀行に吸収合併されました。

旧日本昼夜銀行本郷支店は第二次日本昼夜銀行時代に建てられましたが、建物の規模の割には、堂々と彫の深い正面のトスカナ式オーダーの4本のドリア式の円柱と、ルスティカ積み風に石を張った、列柱の基壇部に当たる腰壁の重厚さが特徴的な建物です。外観からはコンクリートつくりに見えますが、実は木骨造りでありながら、築後、すぐに起こった関東大震災では無傷で生き残っています。

旧日本昼夜銀行本郷支店(現・郁文堂)へのアクセス

住所:東京都文京区本郷5-30-21
最寄り駅:東京メトロ南北線東大前駅下車 徒歩8分、東京メトロ丸の内線本郷三丁目下車 徒歩8分

旧日本昼夜銀行本郷支店(現・郁文堂)フォト

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